法人奨学金制度

社会福祉法人みその奨学金制度の創設

 社会福祉法人みそのが設置運営する児童養護施設(秋田・藤沢)の在園者を対象とした

法人独自の奨学金制度を設けて、子どもたちの希望を叶える支援を行っています。

1.目的等 児童養護施設は、制度上18歳(高校卒業)以降は経済的な自立が前提とされ、進路選択の際、大学等への進学を希望しても経済的な不安から進学を諦める在園児もいました。こうしたことから、経済的な困難を抱えている在園児が進路を考える際の不安を解消し、大学等の在学中の経済的な自立を支援していくため、令和3年度より社会福祉法人みそのでは法人独自の奨学金制度を設けて、子どもたちを応援しています。
2.対象者 社会福祉法人みそのが設置運営する児童養護施設に、高等学校卒業時に在園していたもので、大学、短期大学、専修学校、専門学校等に在学しているもの
3.奨学金の種類と給付期間 奨学金は返済を求めない給付型です。給付期間は在学校に在籍している期間としています。

これまで、6名が奨学金を受けて進学しており、2024年度は、大学生3名、専門学校生2名の計5名が奨学金を受けています。

 

奨学金を受けている学生の声

学生
W.R
(女子、大学・仙台)

 大学進学するにあたってこの奨学金の存在はかけがえのないものであった。
 私は進学先の決定が遅く、それに伴って住居の決定も遅くなってしまったことや進学直前に多くの慣れない手続きがあったことなどでせわしない日々を送っていたため、余裕のない状態であった。また、進学してからの生活にどのくらいの費用が掛かるか予想が出来ず、新生活の特に金銭的な面に対して大きな不安を抱えていた。
 このような不安を抱えていた時にこの奨学金を受けられることが決まり、精神的な余裕を取り戻すことが出来た。進学してからも、アルバイトが決まるまでまとまった収入はほとんどなかったため、この奨学金がある事で心の余裕もでき、学業にも専念できた。
 このように様々な場面で奨学金のありがたみを感じた。この感謝の気持ちを忘れず、学業に勤しんでいきたいと思う。

(2024.6.1)

学生
Z.M
(女子、大学・東京)

4月から大学生活が始まり、早くも7か月が過ぎようとしています。当初は、一人で生活していくことに対して、多少の不安がありました。その不安が的中し、引っ越し早々、生活用品を買いに走ったりしていました。
 大学の授業は、前期はすべての授業が遠隔で行われ、後期もその形態が継続しています。ガイダンスや数回の授業は対面で行われたため、キャンパスへ行く機会がありました。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、緊急事態宣言が再度発令され、授業形態も遠隔で進められています。前期は、選択していたすべての授業の単位を取ることができ、後期もすべての授業で単位が取得できるよう、授業に取り組んでいます。
 法人のほうで、経済的援助をしていただきありがとうございます。卒園後も、継続的に支援していただいているおかげで、学業に励めています。また日本学生支援機構などの他の奨学金も紹介していただき、ありがとうございます。今後は、より勉学に励めるよう、努めていきます。

(2021.12)

学生
N.Y
(男子、専門学校・秋田)

 毎度奨学金によるご支援のほど誠にありがとうございます。奨学金は学生寮を利用しているため寮費に使わせて頂いています。お陰様で不自由なく学校生活を過ごしています。専門学校へ入学し、早々と半年が過ぎました。私は「建築」の分野に進み、「自分の家を設計したい」というひとつの目標を持ち、日々精進しています。しかし、時にはうまくいかないこともあり落ち込むこともしばしば、それでも己の目標と、そしてたくさんの方々の支援の上、ここに居られる、学ぶことが出来ているのだと思い、頑張っています。
 2年間ということもあり、早くも進路について考えなければなりません。瞬く間に過ぎていく時間の中で、少しずつ進路について考え、まずは「就職」というひとつの決断をし、建築に留まらず様々な会社を見ています。「自分の家を設計したい」という目標はありますが、私はいつかその目標にたどり着ければ良いと考えております。したがって必ずしも建築に進む訳ではなく、様々な会社を見て、私が入りたいと思うところへ志願しようと考えています。
 最後になりますが、改めてご支援ありがとうございます。
 これからもより一層努力して参ります。

(2021.12)

皆様方のご支援、ご協力をお願いいたします。

連絡先

社会福祉法人みその 法人本部事務局
〒251-0873  神奈川県藤沢市みその台1-2
TEL 0466-90-5764 FAX 0466-90-5873E-mail jimu@misono-f.com