【わらべうたって何~湯澤美紀先生をお招きして】
3月18日(月) 聖園ベビーホームでは、講師にノートルダム清心女子大学の湯澤美紀先生をお招きし、「わらべうた」をテーマとしたお話しと演習による講習会を開催しました。聖園ベビーホーム職員と子ども、聖園子供の家の職員と子どもが参加しました。
湯澤先生は、幼いころにわらべうたで遊ぶ体験は、人に対する信頼の根っこを育て、その後の人生における「生きやすさ」を支える、わらべうたの心理学的な意義にも表明しながら、子どもたちの育ちにいかしていきたいと話されました。
講習会では、いくつかのわらべうたを職員と子どもが体験し、楽しみました。
【ととけっこうではじめまして】
はじめに、湯澤先生が「ととけっこうよがあけた」の絵本を読んでくださってスタートしました。「ととけっこう よがあけた まめでっぽう おきてきなー 〇〇ちゃん おはよう!」と呼びかけられると、はにかんで「おはようう……」。子どもたち全員、ひとりひとり名前を呼んでもらい、大きな声で応えていました。子どもたちの心をぎゅうっとつかみました。
ふわふわの布をつかった【ひらいたひらいた】、お手玉をつかった【ぺったらぺったん】、布とお手玉をつかった【まめがいっこはねた】、【ちびすけどっこい】など、次々と楽しいわらべうたを紹介してくださり、遊びの魔法にかけられているようでした。職員も子どもたちも、みんなわくわくどきどきしました。
一番の盛り上がりは【ふねのせんどうさん】、職員がこどもをひとりづつ膝の上にのせ、「のせとくれーあーぎっこんとん ぎっこんとん きょうはあらなみ のせられない あーぎっこんとん ぎっこんとん」と唄うと、もう一回、もう一回とこどもたちのリクエストが続きました。
最後はみんなで「さよならがあんころもちでまた明日」を身体表現し、楽しく講習会を閉じました。わらべうたの持つ力について、大人たちも子どもだったころを思い出しました。わらべうたを使った遊びの体験を、今後より良い養育に生かしていきたいと思います。